COHJU contemporary artでは、2020年8月1日(土)から9月5日(土)まで、京都を拠点に精力的に制作活動に励むペインター、田中秀和の個展を開催いたします。
田中秀和は2018年京都市立芸術大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。音楽や映像など様々なジャンルの要素を横断しながら、現代の視座から抽象表現の可能性を拡張すべく日々制作に励んでいます。日本各地で数多くの個展やグループ展に参加し、国内外のコレクションにも所蔵される他、ファッションや音楽イベントとのコラボレーションを含め多彩な活動を繰り広げています。
CHUNKS OF PLAYと題された本展は、田中が近年取り組んできた「時間性を持った絵画作品」を展示空間にて再生(PLAY)し、今日における新たな抽象表現の可能性を提起する試みとなります。本展は、大型作品含む新作十数点で構成され、近年の流れを汲みつつさらに新たな展開を見せる意欲的な内容となります。会期中にはライブペインティングパフォーマンスのオンライン配信も予定しております(詳細決定後、弊社WEBサイト及び公式SNSにてお知らせいたします)。この機会にぜひご高覧ください。
ステートメント
今回の個展のタイトルに入っている「PLAY」は「再生する」ことの意であり、自分の制作スタイルに音楽的な要素が強く結びついていることと関係している。美術史への参照や、自身の過去作を再び見つめ直すことで導き出される最小限の制作ルール−− いわばコードワークのみのシンプルな構成の「スコア」をベースに、身体性・即興性・コンポジションに重点を置き、描かれた結果として作品が立ち現れる。
かつて絵画の自律性を突き詰めた結果、表現が硬直化していった抽象表現。今回の展示では、イリュージョン・平面性・物質性といった絵画を構成する各要素を、ひとつずつデータ化(サンプリング)し、断片化(カットアップ)することで、表現の幅を拡張する試みとして具現化された各作品が「戯れ」、「再生」される場として構成する。
ー事前予約のお願いー
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、展覧会は完全予約制とさせていただきます。お越しの際にはこちらの予約フォームから事前にご予約いただきますようお願いいたします。メールまたはお電話でもご予約を承っております。
ご不便をおかけしますが、ご協力の程どうぞよろしくお願いいたします。