昨年、いの町紙の博物館(高知)で開催された『特別展|土佐和紙 とプラチナプリント/オルタナティブプロセス:新たな価値創造への試み』より、米国を拠点に活動している Mark & Kristin Sink, Francis Schanberger, 吉岡さとるの「土佐白銀紙」を使ったプラチナプリントの作品を展示するとともに「土佐白銀紙」が作り出されるまでのプロセスも紹介することにより、写真と和紙、その組合せが生み出す魅力と新たな可能性をご覧いただきます。
Mark & Kristin Sink|マーク&クリスティン・シンク
写真家。アメリカ、コロラド州デンバー在住。過去5年間にわたり、彼らはコロジオン湿板プロセスやガラス板上でのアンブロタイプ、アルミニュウム板上でのティンタイプなど初期の写真技術を用いて作品の制作に取りくんでいる。特にマーク氏は、アンディ・ウォホール、ジャン・ミッシェル・バスキアなどと交流を持つ。デンバー現代美術館の共同創立者、キュレーターとしても活躍。今回は夫人のクリスティンとユニットで参加。
Francis Schanberger|フランシス・シャンバーガー
写真家。アメリア、オハイオ州デイトン在住。オハイオ州デイトン大学写真専門教員。積極的に和紙を使った写真作品を発表しており、ニューヨークの Soho Photo や the Houston Center for Photography、デンマークの the Museum for Fotokunst in Odensee で展覧会を開催し、作家活動を行っている。
吉岡さとる|Satoru Yoshioka
1963年高知生まれ。2005年より世界の加速器研究所を訪れ、2007年にヒッグス粒子で有名なスイスのCERN研究所を撮影。2008年にイギリスの写真雑誌ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィよりベスト科学写真家に選出される。