断面 SECTION: palla/河原和彦 個展

2015年5月2日 - 5月17日

写真や映像を折り返し重ね合わせ、それらを規則正しくずらしていく手法によってありふれた日常の光景から非日常の世界を生み出してきたpalla/河原和彦。人間にとっての自然である「都市」や、大地の自然の象徴である「緑」などをモチーフに、単純なものから複雑なものを生み出すダイナミズムさを鮮やかに可視化してきたが、本展では折り重ねられた空間あるいは時間をずらしていく過程において現れる瞬間に着目した映像2点を含む新作を展示。あるイメージから表出する瞬間を捉えた「断面」を京都で初めての発表となるこの機会に是非ご高覧ください。また本展はKG+参加展覧会となっております。

機材協力:キャノン株式会社

 


 

「私の作品は、写真や映像を規則的に反復し配置・合成したものである。折り重ねられた空間あるいは時間を規則正しくずらしていく過程において、実に多彩な意味を放つ瞬間に出会うことがある。それは、あるイメージがダイナミックな展開を遂げることにより生み出される時空間の隠された姿である。わたしたちの世界の隠れた構造は、自身がそこに組み込まれているがゆえに決して見ることができない。ただ、わたしたちがそれを認識しうる特別な瞬間がある。その瞬間がもたらすダイナミズムがわたしたちを驚かせるのである。 無限の意味が飛散する瞬間を捉えた「断面」は、わたしたちの世界を知るための手掛かりである。不可視の時空間を認識するための端緒となる。」    ーpalla/河原和彦