12の愛の詩と一つの絶望の歌: Michael Whittle and Sangsun Bae

2015年12月5日 - 12月23日

京都に居をかまえる英国出身のマイケル・ウィッテルと韓国出身のべ・サンスンの2人展を開催いたします。 二人は京都で出会い、家庭を築き、ひとりの人間としてまたアーティストとしてお互いをリスペクトし切磋琢磨しながら時間をともに過ごしてきました。数年前より共同制作に取り組みはじめ、本展では20世紀を代表する詩人パブロ・ネルーダの詩をテーマに13のコラボレーションワークを発表します。ネルーダのもつ豊穣な詩の世界に端を発し、マイケルの繊細な筆致とサンスンの大胆なタッチが相まったコラボレーション作品を、この機会にぜひご高覧ください。

 

*展覧会タイトルはパブロ・ネルーダの詩集「Twenty love poems and a song of despair -20の愛の詩と一つの絶望の歌-」から引用しています。

 


 

Michael Whittle マイケル・ウィッテル

 

1976 イギリス生まれ

1998 ブラッドフォード大学 生物医学科卒業(ブラッドフォード/イギリス)

2002 ダンカン・オブ・ジョーダンストーン・カレッジ・オブ・アート&デザイン 彫刻科卒業(ダンディー/イギリス)

2005 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート 彫刻専攻修了(ロンドン/ イギリス)

2012 京都市立芸術大学大学院美術研究科研究留学生 彫刻専攻

2015 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程 修了

 

図像学的なシンボルや化学記号を使った知的で繊細なドローイングや彫刻(立体)作品を制作する。ハドソンバリー現代美術センター(NY)や京都大学などにコレクションされており、ロンドンやNYのギャラリーなどでの個展も高い評価を受けている。

 


 

 Sangsun Bae べ・サンスン

 

1971 韓国生まれ

1998 成均館大学 美術教育学科卒業(ソウル/韓国)

2002 武蔵野美術大学大学院 造形研究科 美術専攻油画コース修了

2003 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート 版画専攻(ロンドン/ イギリス)交換留学生

2008 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程 油画領域 満期退学

 

青墨を混ぜたジェッソで塗り固められた白地の表面に、青墨と木炭で描いたものと、黒いベルベット地に面相筆でジェッソの細かい線を無数に描き、漆黒を浮かび上がらせるという2つのタイプの作品を制作。真摯な制作姿勢から生み出されるそのラインは時には強烈な力強い生命感、 またときには情緒を削ぎ落とした黒と白の禁欲的な世界感を描きだす。05年、08年VOCA展出展。