COHJU contemporary artでは、5月7日(土)よりKG+参加展覧会としてフィリピンや東南アジアを中心にファッション・広告写真の世界でも活躍している Everywhere We Shoot (ライアン&ガローブス・ベルガラ)の写真展を開催いたします。
それぞれマルチメディアアートとファッションデザインを専攻していた二人は大学在学中に出会い、互いに写真を撮る事が好きで意気投合し、ユニットとして活動を始めました。身近にあるものをテーマに、写真のみならず映像やインスタレーションなど様々な表現方法で作品を発表し続けています。
「Foods」シリーズでは、人々がつい購買意欲をくすぐられ購入してしまう、よく見るとおかしな宣伝文句や素敵なパッケージに着目し、それらにデフォルメをかけることで魅惑的ながらもどこかぎこちない不思議な形態に落とし込んでいます。「Welcome home」は、モノとヒトとの距離や記憶に関する興味から、二人が結婚してから初めて購入した家庭用品を写真に記録し続けているシリーズです。再発見する両シリーズとも、批判的な眼差しのようにも見え、また自らも楽しんでそのイメージに飛びこんでいるかのような、Everywhere We Shootの制作における両義的なスタンスが見て取れます。
今回の展示では、これまで追求してきた「物やイメージに対する執着」をさらに発展させた作品を発表します。実際の彼らの家のような空間をギャラリーに再現し、鑑賞者に新しさと同時に、どこか懐かしさを感じさせる不思議な展示を構成します。また、今回特別に京都に1週間ほど滞在し、この展示のために新作を制作をする予定です。
彼らのこれまでの活動の総ざらいとなるこの機会に、是非ご高覧下さい。