COHJU contemporary artでは3月26日(土)から4月23日(土)まで、東城信之介の個展「Rec+ 交じり融けし箍」を開催いたします。
『もしかすると他の人には自分が観ているものとは違うものが見えているのかもしれない・・・』と思わせる東城信之介の作品は、硬く冷たい金属という素材にもかかわらず、生命を宿したかのように画面で何かが蠢いているかのようである。「モノとモノの狭間にフォーカスし、時や生死といった目に見えない実像をなぞり作品にしている」と東城は語る。また「無機物に有機的錯覚を憶え、その思い込みともとれるであろう生存の間に死をみる」とも。誰もが逃れられない時間の流れと生死が静かに込められた東城作品は、環境によって異なる表情を紡ぎ出し、鑑賞者は作家の意図を意識せずとも彼の世界へと誘われていく。
2008年の銀座での初個展から数えて10回目、また関西で初個展となる本展では初期から最新作までインスタレーション含む10点余を展示いたします。変遷する歩みを辿ることによって、東城が浮かび上がらせようとしている目に見えない実像を追体験し、感じていただけることでしょう。