COHJU contemporary art では11月17日(土)から12月15日(土)まで、東城信之介の個展 Square×Square を開催いたします。
東城は、幼少の頃より見えていた無意識のなかの虚像や心象イメージを具現化させた作品の制作に取り組んでいます。近年では、僅か0.3mm前後の薄いスチール・チタン・銅板に、細かい傷をつけ光の反射によって表面に立体感のある虚像を浮かびあがらせる、Replica シリーズを中心に、国内外で高い評価を得て着実に存在感が高くなってきています。2017年には「SICF18」でグランプリを受賞。今後は広州53美術館(中国、広州)でのレジデンス制作および展示や、2019年のVOCA展の出展も控え、ますます活躍が期待されるアーティストの一人です。
本展覧会タイトルでもある「Square×Square」とは、東城自身が2018年に行った4回の個展の締めくくりを意味します。本展では、これまで制作してきたシリーズに加え、SICF18でグランプリを獲得した作品や、近年注力している新作のTaginguシリーズも発表を予定しています。新たな展開となるTagingは、目の前にあるものに自らで触れ、輪郭をなぞることで自分の中の現実感を取り戻すことを目的に、古く錆びた看板などにマーキングを行い自分自身の存在を上書きし、元あった形を解体し再構築することでモノ自体の時間軸も更新させていくシリーズです。中でも、2017年にギリシャに訪問した際に街で目にし撮りためたグラフィティを作品に取り込んだ、Taginguシリーズの契機ともなる、Kabeなど、国内での発表は初めてとなる新たな展開の作品を一同に公開します。関東を中心に活躍する作家の2回目となる COHJU での個展です。この機会に是非ご高覧ください。